施主様のこだわり

アンティーク雑貨店のような可愛い家

　まるで南欧の古い町並みに佇むショップのような、可愛い平屋。「中も素敵だろう」と期待させる外観のW様邸は、築数十年の和風住宅をリノベーションした家。冬の寒さを解消し、暮らしやすく、好きなテイストの家に変えたい…そんな要望を実現した家の中に入ると、期待を超える空間が次々に現れる。西洋漆喰の壁と天井、無垢のフローリングで構成された空間は、真新しいのに、身体に馴染むような心地よさにあふれている。「ヴィンテージ感のある空間」というW様の描いていたイメージを、氏間さんの真骨頂ともいえる“本物志向の家”をベースに形にした。前の家の建材の再利用、漆喰塗りで仕上げたテレビ台や窓の周りの枠の造作など、手間をかけたディテールが随所に盛り込まれている。それらが目を楽しませ、大切に住み継いできた南欧の家のような味わいを醸し出している。