シルバニアの家 - fol設計の施工実例
施主様のこだわり
三角と直線と曲線でつくりあげた ドールハウスのような家。
建物正面に立つと、どっしりとした三角の大屋根が目に飛び込んでくる。施主さまの「シルバニアファミリーが暮らすような家に住みたい」という願いを落とし込んだ外観デザインだ。玄関は大屋根の勾配そのままの吹き抜け。大胆な傾斜もさることながら、ドールハウスをイメージしてアイアンや格子、ガラスブロックを織り交ぜて、抜け感や広がりを演出している。こうした雰囲気はリビングにも引き継がれており、ドールハウスの断面を切り取ったかのように、三角と直線と曲線、そして凹凸などが存在している。異なる要素が存在しているのに、整然とした規則性を感じさせるのは、石村さんがすべての配置や素材を計算し尽くしているからだ。
LDKは施主さまが大好きなkitchenhouseのキッチンを採用し、これを中心に床の柄タイルやテーブルの上に掛かる名作のペンダントライトでコーディネートした。菱形モチーフと輸入ガラスで造作した建具は、玄関からの視線をやさしくガードする。遊び心にあふれながらも、実用を求める場所は使いやすさに十分に配慮した建物となった。