施主様のこだわり

癒しを取り込み、極上の居心地を日常に。

これまで岸さんに設計を依頼した方と同様に、彼女の自邸を見学したFさま。「お手本にしたい動線や収納、全体の雰囲気がとても参考になりました」と話す。加えて、それまでマンションの最上階で暮らしていたFさまがこだわったのが、建物の気密性と断熱性。西日の影響を受けて夏は夜になっても熱気が抜けず、冬はバスルームが玄関横に配置されていたため、寒さで震えることも。そこで快適な邸内環境をつくりだすことを願い、第一種換気システムの導入も決めた。このほか可能な限り自然素材を使うこと、敷地の環境を活かした建物とすることなども優先条件となった。
敷地は緑に覆われた川の流れに沿いにあり、高台から川を見下ろす絶好のロケーション。そこで岸さんが設計したのは、二重・三重に回遊の動線がある伸びやかな平家の邸宅。LDKは川に向かって大開口を設けており、大きく張り出したテラスとの一体感もあいまって、癒しの景観を日常的に満喫することができる。