施主様のこだわり

施主さまと打ち合わせをする際、デザインのイメージを広げてくれたのは、とある居室を紹介した1枚の写真。「具体的な形や使われているものではなく、空気感に惹かれている」という言葉を受け、岸さんはその世界観を理解しながら、コミュニケーションを重ねて、ライフスタイルや好みを投影した間取りやしつらえを導き出した。奥行きのある敷地の特性を生かし、玄関を入ると大空間のLDKをレイアウト。プライベートコートを囲むように、リビングとダイニングキッチン、書斎を「コの字」型に配置。プライバシーを守りながらも、コートが生み出す開放感を1階全体で共有できるように工夫している。玄関脇には、ボリュームのあるシューズクロークを用意し、靴だけではなく、旅行鞄などの大きな荷物を収めることができるよう配慮した。