施主様のこだわり

やさしい日常にシュールが薫る。

　淡い色で描いた水彩画のようなインテリアが織りなす柔らかな空気感。深いニュアンスによって表現されたシュールな渋さ。それらが醸し出す雰囲気が良いバランスでミックスされ、やさしい気持ちと楽しい暮らしをもたらす空間がつくられている。それは、お施主様との打合せや家具選びを通して見つけ出したテイストで、ムーミンの絵本の中の1ページだという。「勾配天井のリビングのように動きのある形状や、清々しさとシンプルをベースに、モノの素材感にこだわった」と石村さん。爽やかさと温かさを併せ持つ木製サッシや、ハンドメイドゆえの色ムラがきれいなタイル、懐かしさを感じさせるガラスなど、各素材をふさわしい場所にコーディネート。家で過ごす時に目に入る何気ない景観や、道路からの外観の見え方なども考慮。こうして、お施主様の雰囲気に似合う“MOOMIN／HOUSE”が完成した。