白い蔵の家 - 富士造型の施工実例
施主様のこだわり
Ler it be , 街並みに対しての たたずまいを考える。
門内さんの設計は、街を俯瞰でとらえ、敷地の形状や周辺環境はもちろん、空気の流れや抜け感など目に見えない要素を読み解くことから始まる。「過度に主張するのではなく、この場所に自然とたたずむ建築を」と門内さん。今回の計画地は、街と自然が交差する郊外の住宅地。街並みとの関係性、そして隣接する施主さまの祖父が建てた実家に対する敬意を大切にしながら、「風景に寄与する家」をテーマにプランニングが進められた。
導き出された建物は、実家や周辺の住居の形状に合わせて南北に長く、奥行きを持たせた“蔵”のような平屋。街路に面する南端と北端に設けられた2つの坪庭が、外と内の緩衝帯となる。その間に配置されたLDKは、南から北までが見通せる開放的な空間でありながら、外部からの視線にはやわらかく閉じる構成とした。住宅としてのプライバシーを確保しながら、同時に自然光を効果的に取り込み、時間の移ろいを内に取り込む工夫がなされている。